藤井厚二設計の昭和初期の住宅
先日、昭和10年に建てられた名作「小川邸」を見学させて頂きました。
修復の真っただ中でしたが、あちこちに設計者の心憎いディテールや思い入れを感じられて心を掴まれました。
こちらは床の間。
この位置に床柱がくる?と思いますが、
なんとなく定石を外した粋が感じ
られます。

このころは家具も、照明器具も、設備も、全てこの空間に合うようにデザインされています。

こちらは茶室の照明。
客側と亭主側、両方に光が行くような建築と一体にな
った明りです。
窓廻りにせよ、建具の金具にせよ、換気口にせよ、
設計者が考え抜いたできあがりなゆえ、見ていてしび
れるのでしょうね。
完成は来年だということです。
当時のままに再現された小川邸を見れるのを楽しみに
しています。
2016.11.16/ブログ

