2016年7月
木造住宅リノベーション解体!
今回も40坪弱の大規模リノベ―ション。
1,2階全てがらんどうにして
、耐震補強から考えていきます。
やはり、めくってみないとわからないものです。
生活している時は気づかなかった雨漏りの跡が
数か所。
原因を突き止めて対処法を考えていきます。
梁の架け方もアレッ?と思うところがいろいろあり、リフォームは現場を見て考えることがたくさんあります。
抜く柱、補強する梁など、出来上がりのデザインを考えながら、構造設計者と現場監督とで、ああできるかこうできるかとキャッチボール。
最終的にはこの時点で構造計算をしてもらいます。
高気密高断熱で自然素材でかこまれた空間目指して、冬前には完成です。楽しみ!
キッチンメーカーのカタログに載りました
昨年完成した住宅の台所が載ったカタログを、キッチンメーカーのモデーロさんが持ってきてくれました。
熟年ご夫妻のお施主さまに合う、落ち着いたカラーコーディネイトを何案もパースにしてもらい、悩んだことをも¥思い出しました。
食堂と一体になっているので、いかにもキッチンというのは避けたく、食品庫を併設して吊戸を極力減らし、手の届く部分に収納を集中させました。
またこのモデーロさんのキッチンの換気扇は、壁に目立たないスリットがあるだけなので、とってもスッキリ納まっています。
最近はこのように、みんなで手伝えるオープンなキッチンが大半になってきていますが、わたしの場合は、キッチンを家の全てが見渡せる司令塔(?)のような位置に持ってくるように設計しています。
奥様が司令塔というわけではありませんが(^_-)
里山住宅博を見学
先週は神戸の三田で開催されている里山住宅博の見学に行ってきました。
これは、「おーい、木の家」をテーマに
工務店さん22社が造った期間限定住宅展示場です。
現在半分以上が竣工されていて自由に見学ができます。
「新住協 関西」の会長ダイシンビルドの清水社長が手がけた堀部安嗣氏設計の住宅から見学スタート。
里山風景を堪能すべく、どの部屋の窓もピクチャウインドウになっていて癒されます。
高性能の木製サッシをメインの1階に使用するなど、高断熱高気密住宅にかかる費用を、建具や家具をシンプルにして、コストコントロールをしているようです。
限られた予算をどう配分していくかは、毎回かなり重要な課題で、そのご家族に寄り添って探し出していくのですが、ここは、それぞれの工務店さんが大事に思っていることをカタチにして金額も出されています。
どの住宅も省エネをテーマに、自然素材をふんだんに、また木を魅せているので、大工さん達職人さんの手が感じられました。


また、成育していく緑を考えられた外構デザインが、隣家どうしと、道路の関係を緩やかにつなげる素晴らしい街並みを造っていました。
しかもコストも考えられている!
電柱、電線だけが目障り、残念
いつも地域の工務店さんとお仕事をするので、頑張っている工務店さんのお仕事を見て、こちらも力をもらえた一日でした(^_^)v
高断熱住宅リノベーション
しばらくお休みしていたすまいのデザイン事情、再開の最初は竣工したての高断熱住宅のご紹介。今日は撮影です。
ムカデが進入してくる寒くて暗い状況を改善すべく、階段の位置をまるっきり変えてワンルームに近い大空間に変身させました
バリアフリーになり、東西南北の窓から見えるようになった緑が目にまぶしい!
耐力壁の位置を変えたので基礎も増設、金物も設置して耐震性もあげました。


下の写真は将来暖炉を設置するスペース、左手が寝室です。抜けない通し柱は籐巻で仕上げ、インテリアのポイントにしました。右の写真は玄関先から設え(ミニ床の間)を通して中をみたところです。左手は階段の踊り場になっています。気密をとるためにガラス壁になっています。


おうちまるごとの断熱気密工事、気密測定のもまずまずの結果だったので、今年の冬が楽しみです。お施主様にもお褒めの言葉を頂き、やっぱり大規模リノベーションを計画するのが大好きだとつくづく思いました。

